ラブハラスメント(ラブハラ)とは?恋愛など価値観は人それぞれ!

ラブハラスメント(ラブハラ)とは、恋愛に関する話題を持ちかけることで、相手に精神的苦痛や不快な思いをさせるなどの、嫌がらせ行為のことを指します。

マリッジハラスメント(マリハラ)は、結婚に関する話題におけるハラスメントです。

ラブハラスメントの場合は、結婚に至るまでの交際遍歴や、交際相手の有無などが主に話題となるハラスメントです。

結婚よりも恋愛の方が話題として取り上げられることが多く、特に、女性の間では顕著であるといえます。

ですので、ラブハラスメントが知られるようになってから、急激に増加しているハラスメントであるといえます。

こちらの記事では、ラブハラスメントとはどのようなものなのか、その事例、対処方法や解決方法について解説します。

ラブハラスメントとは?

ラブハラスメント(ラブハラ)とは、恋愛に関する話題を持ちかけることで、相手に精神的苦痛や不快な思いをさせるなどの、嫌がらせ行為のことを指します。

交際相手の有無や、交際経験の有無、交際内容などの恋愛に関する話題を取り上げることで、相手を馬鹿にしたり、妬んだりするなどの嫌がらせ行為が該当します。

ラブハラスメントは、セクハラモラハラなどから派生してできた新ワードになります。

確かに、恋愛に関する話題を取り上げることによって起こるいざこざは、何気に多いです。

特に、女性は男性に比べて、恋愛トークをする機会が多いと思います。

その中で、恋愛に関するアドバイスのつもりで、自分自身の恋愛に関する価値観を他人に押し付けてしまっている人は少なくありません。

もちろん、自分自身の考え方を提示するのは良いことです。

しかし、頭ごなしにその考えが正しいと主張したり、そう考えるように強要したりすることは、ハラスメントになるので注意が必要です。

ラブハラスメントには、どのような事例があるのでしょうか。

ラブハラスメントの事例

ここでは、ラブハラスメントの事例についてご紹介します。

  • 恋人の有無を問われたので、「出会いがないので…」と答えると、「だめだよ、そんな弱気じゃ!積極的に出会いの場に行かなきゃ!」と言われた
  • 恋人がいないことを伝えると、「どうせ、理想が高くて異性に夢見てる」とか「顔じゃなく中身で選ばないとだめ!」と一方的なアドバイスをする
  • 恋人がいることを伝えると、出会ったきっかけ、いつ恋愛感情を意識したのか、告白したのはどちらかなど、遍歴についてしつこく聞かれた
  • 夜遅く、バイトが終わって帰宅していると、先輩から一人で帰っていることを指摘され、「彼氏がいるんならバイト先まで迎えに来て、家まで送るのが常識だろ!」と怒られた
  • 恋愛に対して、あまり良い印象を持っていないこと、関心がないことを伝えると、恋愛の素晴らしさや良さなどについて長時間語られた
  • 結婚をすることが人生の幸せだと考えている友達から、「30過ぎたらもう売れ残り。きっと何か問題がある」と指摘された

恋愛の話題について、恋人の有無や恋愛遍歴などの個人的な情報を無理に聞き出そうとする。

一方的に自分の意見や考えをアドバイスするなどして、相手に不快感を与えるような嫌がらせ行為が、ラブハラスメントに該当します。

ラブハラスメントの対処方法

ここでは、ラブハラスメントの加害者にならないための対処法についてご紹介します。

恋愛に対する捉え方は人によって違うことを自覚する

恋愛至上主義で考えている人にとっては、人生において、恋愛をしないことなんてことはありえないと思っている人が大半だと思います。

しかし、恋愛に対する捉え方はあくまでも人それぞれ違います。

恋愛をしなくても人生楽しく生きていけると考えている人もいるでしょう。

それ以外にも、仕事と生活が充実して初めて恋愛が成立すると考えている人がいることも事実です。

それを無視して、自分の恋愛観だけを語って、相手を否定したり、馬鹿にしたりすることで、相手を不快な気持ちにさせた場合は、ハラスメントになります。

優先順位が「仕事→生活→恋愛」の人もいれば、「生活→恋愛→仕事」の人もいます。

恋愛に対する捉え方は人によって全く異なるので、まずはそれを理解することが重要です。

要求されていない過度なアドバイスはしない

恋愛の優先順位が高い人、恋愛を重要視している人にとっては、自分の恋愛だけでなく、他人の恋愛も気になってしまうのもわかります。

しかし、上記にも挙げたように、恋愛の価値観や捉え方というのは人それぞれ違います。

いきなり恋愛の話題について細かく聞かれたり、求めてもいないアドバイスを一方的にされると、相手が不快感を抱く可能性が高くなります。

そのため、要求されていない過度なアドバイスはしないようにしましょう。

恋愛観を押し付けようとしない

他人の恋愛話を聞き出しては、自分の場合と比較して相手を否定するケースがあります。

恋愛相談を受けたからといって、相手の意思を尊重せずに自分の恋愛観を語ることは、価値観の押し付けに過ぎません。

それらは、相手に不快感を与える可能性があります。

あくまでも、自分の考えとして、参考にしてほしいという前提の下で自分の恋愛観を語ることが、アドバイスです。

決して、自分の場合と比較して、自分が正しいと思う恋愛観を押し付けることは、アドバイスではありません。

そこを改めて理解し直すこと、自分の言動や行動がただの価値観の押し付けになっていないかを考えて行動するよう努めましょう。

それが、ハラスメントを防止する第一歩といえます。

無理に恋愛話を聞き出そうとしない

恋愛に興味がなく、単純に恋愛話ができない場合、過去に色々あり、恋愛が嫌いだから恋愛話はしたくない場合があります。

また、恋愛には興味があるけど他人にはあまり恋愛話はしたくない人もいるでしょう。

このように、人によって考え方はそれぞれ異なります。

そのため、自分が恋愛が好きで、恋愛話がしたいという理由で、相手の意思を無視することは禁物です。

無理矢理聞き出そうとしたり、探ったりすることは、相手からハラスメントだと受け取られる可能性が非常に高くなります。

また、そうしてしまう人の多くが、自分の価値観で動いている傾向にあります。

「相手のためにやってあげてるのに!」と感じてしまうかもしれませんが、それはあくまでもあなたの考えに過ぎません。

相手が不快だと感じているなと見てとれる場合には、相手の意思を尊重して、無理に恋愛話をしないようにしましょう。

つぎは、ラブハラスメントの解決方法についてみていきたいと思います。

ラブハラスメントの解決方法

ここでは、ラブハラスメントをなくすための解決方法についてご紹介します。

嫌なことは嫌だとはっきり伝える

自分の恋愛観を語る人の多くは、悪気なく、相手が不快に思う発言をしていることが多いです。

そのため、自分の恋愛観を押し付けてきているな、嫌なことを言われたなと感じることもあるでしょう。

その場合、相手にはっきりと不快に思っていること、それを言われるのは嫌だと伝えることが重要です。

そうすることで、嫌だと思われていることを本人が自覚することができるので、改善してもらえる可能性が非常に高くなります。

信頼のできる人に相談する

嫌なことを嫌だと本人に伝えても改善しなかった場合や、自分の意思でなかなか嫌だとはっきり言えない場合もあるでしょう。

そのときは、信頼のできる人に相談するのも一つの手段といえます。

そうすることで、一人で抱え込むこともなくなりますし、代わりに自分が嫌だと思っていることを伝えてもらうこともできます。

相談することで、改善のために協力してもらえる可能性が高くなります。

ラブハラスメントをしている人が上司であれば、その人よりもさらに立場が上の人に相談すると効果的です。

社内の相談窓口に相談する

上記の方法を試しても改善が見られなかった場合には、一度、社内の相談窓口に相談してみましょう。

社内の相談窓口に相談することで、ハラスメントの現状を社内に周知することができますし、今後そういったことがないように社内で対策を練ることもできます。

その際には、ハラスメントの事実を確認するためにも、ハラスメントに該当する言動や行動を日記などに残しておきましょう。

音声を録音しておくこと、記録に残しておくことも重要です。

それを証拠として一緒に提出することで、よりスムーズに対応してもらいやすくなります。

最後に

女性には顕著に見られることですが、世間話の一環として、よく恋愛が話題として取り上げられることは非常に多いですよね。

恋人ができた、現在気になっている人はいるのか、そういった話で盛り上がることの楽しさはもちろんあります。

しかし、恋愛に興味がない、もしくは、出会いがない、求めていない人にとっては、あまり話をされても気持ちの良いものではありませんよね。

自分が好きだから、自分はこう思うから、と価値観を押し付けてしまうのは独りよがりです。

一人一人がそれぞれ価値観を持っていることを自覚して、相手の意思を尊重し合いながら話をすることが一番大切だと思います。

-恋愛・結婚のハラスメント