リモートハラスメント(リモハラ)とは、在宅勤務やリモートワーク中などに、オンラインを介して、パワハラやセクハラなどの嫌がらせを行う行為のことです。
新型コロナウイルスが流行したことにより、感染拡大を予防するために、政府がテレワークの導入を大々的に推進しました。
それにより、在宅ワークやリモートワークに切り替わる人が急増しました。
テレワークが新しい働き方として世の中に浸透しつつある中、ある問題が浮上しました。
それが、リモートワーク中に、上司などからオンラインを介してパワハラやセクハラを受ける、リモートハラスメント(リモハラ)です。
では、リモートハラスメント(リモハラ)とはどのようなものなのか、事例や対処方法、解決方法について詳しくみていきたいと思います。
リモートハラスメントとは?
リモートハラスメント(リモハラ)とは、在宅勤務やリモートワーク中などに、オンラインを介して、パワハラやセクハラなどの嫌がらせを行う行為のことです。
具体的には、業務時間外にも関わらず、メールやチャットの返信を強要される、不必要なオンライン面談を設定し、その容姿を写すよう強要される等の行為です。
在宅勤務やリモートワークに切り替わったことにより、上司から部下に対する指示が、メールやチャットを通じて行われるようになりました。
リモートワークでは、相手のプライベートな側面が見えることがあります。
そのため、ハラスメントに対する意識が薄れたり、プライベートな側面を見たことをきっかけに、相手に性的感情を抱くということもあります。
リモートハラスメントの内容は、主にセクハラとパワハラに分類されます。
他人の目があるオフィスから、自宅というプライベート空間に代わることで、職場と自宅との境界線が薄れます。
それにより、対人関係の距離感に変化が起こりやすくなるのです。
リモートハラスメント(リモハラ)が広がっている。部下の仕事ぶりが見えなくなったから。上司が過度に心配・懸念し、頻繁に部下に連絡するから。そもそもテレワーク環境のルールが存在しないから。成果で仕事を評価して、部下を尊重することができれば、生産性高く働くことができて皆幸せになるはず🍀
— 吉松 正泰@IT人材転職採用コンサルタント (@ymasayasu) November 14, 2021
では、リモートハラスメントの事例にはどのようなものがあるのか、みていきたいと思います。
リモートハラスメントの事例
リモートハラスメントには、どのような事例があるのでしょうか。
自社の会議で不評やったカメラオンの会議、次回もカメラオンで会議するという謎の判断。
リモートハラスメント推進企業やん、こんなんやからみんな退職するんよ— 三日坊主 (@3dayspokemon) June 20, 2022
話題になってるリモハラについて思うこと。監視を管理だと思ってる管理職が多いみたい。お互い息苦しくなるだけで生産性が上がらなそう。
— 稲積大輔@クリエイティブ×マーケティング (@DaisukeInazumi) May 17, 2021
- 業務中のWEBカメラ、マイクを常時オンにすることを強要する。
- 自宅の様子をWEBカメラで映すように言う。
- 業務時間外にメールやチャットなどの返信を強要する。
- 目的が不明瞭なオンライン会議への参加を求められる。
- 相手の通信インフラへの苦情や私費での改善を強要する。
- 業務に関係のない指導を行う。
- 常に監視下に置く。
- 子供の声や生活音について不快感を示される。
このように、リモートハラスメント(リモハラ)の種類は多岐にわたります。
リモートハラスメントは、テレワーク特有の問題であると同時に、パワハラやセクハラにも該当する行為であることがわかります。
では、リモートハラスメントにあった場合どうすればいいのか、対処方法、解決方法についてみていきたいと思います。
リモートハラスメントの対処方法・解決方法
リモートハラスメントにあった場合どうすればいいのか、対処方法、解決方法についてみていきたいと思います。
- 在宅勤務やリモートワーク中も、出勤するときと同じ服にする。
- プライベートな空間や私物が映らないように、パソコンなどの位置を調整する。
- 定期的に仕事の進歩状況を伝える。
- リモートワークに関するマナーやルールを定める。
リモートワーク中は自宅にいるため、普段よりラフな格好で仕事をしているかもしれません。
ですが、私服に近い恰好をすることで、プライベート感がでてしまいます。
オフィスと同様の服装を心がけることで、リモートハラスメントの予防になります。
上記と同様の理由で、リモートワークの場合は、部屋の中など、プライベートな空間が映らないように調整することが重要です。
仕事とプライベートの境界が曖昧にならないようにします。
リモートワークによる、セクハラなどのハラスメントを未然に防ぐ方法の一つです。
そして、在宅勤務や、リモートワークになったことにより、仕事をしている様子が見えにくくなりました。
ですので、定期的な報・連・相の徹底、チャットやメールへの素早い反応などで、仕事の進捗状況が相手に伝わるように工夫が必要です。
テレワーク制度の導入は始まりましたが、テレワーク環境の明確なルールは曖昧です。
ルールが明確に決まっていないことが原因で、リモートハラスメントにあっている場合は、会社内でルールを決めることが重要です。
オフィスと同様に考えたままリモートワークを始めてしまうと、コミュニケーションやマネジメントの面でうまくいかない場合があります。
そのため、リモートワーク中のルールを作る必要があります。
また、職場のセクハラやパワハラについては、企業が対策を講じることが、法律や指針で義務付けられています。
リモートハラスメントにあっている場合は、一度会社に相談することが大切です。