コロナハラスメント(コロハラ)とは、過去に新型コロナウイルスに感染したことを理由に、人格を否定するような言動を行うことです。
自宅療養から復帰した人に対して、同僚が集団で無視をし職場で孤立させるなどの嫌がらせを行うことも、コロナハラスメント(コロハラ)に該当します。
新型コロナウイルスに対して神経質になり、医療従事者やその家族に対して拒否反応を示したり、差別的な対応を取る人もいます。
これらはコロナハラスメント(コロハラ)と呼ばれていますが、いじめや嫌がらせは、パワーハラスメント(パワハラ)にも該当する可能性があります。
では、コロナハラスメントとは具体的にどのようなものなのか、その事例や対処方法、解決方法について詳しくみていきたいと思います。
コロナハラスメントとは?
コロナハラスメントとは、どのようなものなのでしょうか。
①ひとりだけ別室で仕事するように言われた
②除菌スプレーなどを吹きかけられた
席を離れるよう言われる
③一緒に食事を取りたくないと言われる
「既感染者や医療従事者、その家族に対するコロナハラスメント」は新型コロナウイルスがどういうものかがわかっていないことから起こるハラスメントです。— 自然児竜馬 (@1216to0212) June 6, 2022
厚生労働省は、「…過去に新型コロナウイルスに感染したことを理由として、人格を否定するような言動を行うこと、一人の労働者に対して同僚が集団で無視をし職場で孤立させること等は、職場におけるパワーハラスメントに該当する場合があります。」と明記しています。
コロナハラスメントは、差別や偏見から、職場で働く人同士の間で起こりやすくなっています。
それ以外にも、職場で新型コロナウイルス陽性者が出たことを理由に、保育園や幼稚園の利用を断られたケースもあります。
新型コロナウイルスによる、コロナハラスメントはこれら以外にもたくさんの事例が存在します。
では、コロナハラスメントの事例を詳しくみていきたいと思います。
コロナハラスメントの事例
コロナハラスメントの事例にはどのようなものがあるのでしょうか。
コロナの影響で、1秒でもマスクして無かったり、手洗い場で少しでも水が飛んできたら過剰反応する奴が居るけど、その時の相手への言い方を誤ると、小学生の「○○菌」の様な幼稚なイジメと同レベルになるから注意した方が良いよ。
お前だよ、お前に言ってるんだよ、お前
それコロナハラスメントやぞ— Yasuo TAKAGI (@RaynoldPoss) June 2, 2022
【コロナ・ハラスメント事例2】
以下は実際にあった事例です。・職場でワクチン接種を強制された。
・職場や学校で、いつ接種するのか、接種をしたか何度も聞かれる。職場や周りの方へのワクチン接種の強制は行わないでください。
ワクチン未接種者への差別的取扱い、非難をなくしましょう。— 岐阜県公式・コロナNEWS (@gifucovidnews) December 14, 2021
- 新型コロナウイルスに罹患したことを理由に解雇される。
- 回復したあとも、会社から出社を拒否される。
- 感染者が、病院を退院した後に利用しようとしたデイサービスを断られる。
- 感染者個人の名前や行動を特定し、SNS等で公表して非難する。
- 感染者の子どもが、学校でコロナのことでいじめられる。
- 飲食店が、感染者が発生したという噂により、風評被害にあう。
- 医療従事者の子どもが、保育所で受け入れ拒否やいじめを受ける。
- 感染者が出ている学校の学生が、アルバイト先から解雇される。
これら以外にも、ワクチン接種を強要したり、ワクチンを打っていない人に対して非難したり差別を行うことも、コロナハラスメントに該当します。
では、コロナハラスメントにはどう対処し、解決したらいいのでしょうか。
コロナハラスメントの対処方法・解決方法
コロナハラスメント(コロハラ)にあったときの対処方法や解決方法をみていきたいと思います。
新型コロナウイルスは、だれも罹患する可能性のある感染症です。
それにも関わらず、治療にあたっている医療従事者や、新型コロナウイルス陽性になってしまった人に対しての偏見の目や、差別をする事例が相次いでいます。
令和3年2月13日には、「新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律」が施行されました。
この改正法では、新型コロナウイルス感染症に起因する差別的取り扱い等の防止が設けられています。
コロナハラスメントを未然に防ぐためには、会社での方針や社内でのルールを決めることが重要です。
密にならないような職場環境を作る、などのルールを明確にします。
ルールを決めたあとは、それを周知することも大切です。
コロナハラスメントがすでに起きている場合は、事実確認などの調査を行い、慎重な対応を行いましょう。
被害者と加害者、関係者からしっかりと話を聞いたうえで、コロナハラスメントが実際にあったのかどうか判断します。