グルメハラスメント(グルハラ)とは?食へのこだわりはうざい?

グルメハラスメント(グルハラ)とは、食へのこだわりを人に押し付けたり、食べたくないものを無理矢理食べさせるなど、食に関する嫌がらせ行為のことを指します。

特に、食べ歩きが好きな人や、料理が好きで食へのこだわりが強い人などが、行ってしまうことが多いハラスメントとされています。

グルメ男子もよく聞かれていますが、そのグルメ男子のうんちくトークに女子がうんざり…といった場面も少なくないようです。

こちらの記事では、グルメハラスメントとはどのようなものなのか、実際の事例、対処方法と解決方法について解説します。

グルメハラスメントとは?

グルメハラスメントとは、食へのこだわりを人に押し付けたり、食べたくないものを無理矢理食べさせるなど、食に関する嫌がらせ行為のことです。

グルメハラスメントとは、食に関する嫌がらせ行為のことでしたが、その内容は大きく三つに分類されます。

一つ目は食へのこだわりが強い場合です。

食へのこだわりが強く、自分が持っているこだわり通りにすれば絶対に良いはずと信じて疑わない人もいます。
そのため、そのこだわりを人に強く勧めたり、うんちくのように食事中ずっと語ってしまうなどの行為につながってしまう場合があります。
その場合に、受け取り手である相手が不快に感じてしまうと、その行為はハラスメントになってしまいます。
二つ目は他の人にもこだわりを強要する場合です。
食へのこだわりが強いあまりに、こだわって行っている場所に行くことを他人にも強要してしまうと、それはハラスメント行為になります。

また、食へのこだわりだけではなく、相手が食べられないと申告している場面もあるかと思います。

単なる好みで食べられないものと、アレルギーなどの疾患によって食べられないものです。

そのような場合において、無理矢理食べさせようとする行為も、グルハラに該当します。

三つ目は、食事などでのマナーが悪い場合です。

グルハラとしてよく知られているのが上記の2つですが、食事に関するマナー面での嫌がらせ行為もハラスメント行為になります。

食事の場に、香水や柔軟剤などの強い香りをまとったまま行くのは、食事の邪魔になりマナー違反であると言えます。

それ以外にも、食事をご馳走してもらった上司や先輩への配慮の無さや、店側もしくは客側の対応や態度の悪さなども挙げられます。

快適に食事を楽しむことを妨害してしまうような行為が、グルハラに該当します。

では、グルメハラスメントには、どのような事例があるのでしょうか。

グルメハラスメントの事例

ここでは、グルメハラスメントの事例についてご紹介します。

  • 食へのこだわりや、うんちくを周囲の配慮なく語り続ける
  • 嗜好を押し付けたり、食べるものを自分に合わせるように強要する
  • 肉の焼き方や、鍋に入れる具材の順番など、自分の思い通りにならないと文句をいう
  • 他人の食べ方を見て、いちいち口を出して指摘する
  • 相手が断っているのに、執拗に自分のこだわりを真似るように勧める
  • 食べたくない物、または、食べられない物を食べるように強要する
  • 食へのこだわりから、大食いや早食いを強要する
  • 食事の場で、香水や柔軟剤などの強い香りを放つ
  • 職場の上司や先輩から食事をご馳走してもらったのに、まずそうに食べる
  • 客側が、店舗に対して食へのこだわりを押し付けたり、クレームを言う
  • 店側が、食べ方などについて終始指示をしてくる

上記のように、食へのこだわりが強いあまりに、うんちくを長い時間語り続けたり、こだわりを押し付けたり、強要するような行為がグルハラに該当します。

また、食事の場での強い香りや、上司や先輩への気配り、店側もしくは客側の態度や対応の悪さなど、食事に関するマナー面での嫌がらせ行為もグルハラに該当します。

グルハラを行う人の多くは、自分が良いと思っているものを共有したいという気持ちから起こってしまうものです。

しかし、自分の考えや価値観を無理矢理に強要するような行為は、グルハラだけではなく、パワハラにもなるので注意が必要です。

では、グルメハラスメントはどうすればいいのか、対処方法や解決方法についてみていきたいと思います。

グルメハラスメントの対処方法

まず、グルメハラスメントの加害者にならないための対処方法についてご紹介します。

グルハラをしてしまう人の多くは、自分と同じように良いと思ってほしいという気持ちが強いです。

そのため、こだわりを多く語りすぎてしまう傾向にあります。

しかし、そこまで食にこだわりのない人にとっては、一方的にこだわりを語り続けられると困ってしまいます。

そして、それを自分も行うよう強要されると、相手にとってストレスになる可能性があります。

そのため、相手が引いていたり、困っている様子であれば、一旦、こだわりについて語るのをやめ、落ち着いて対応するように心がけましょう。

そうすることで、ハラスメントを防ぐことができます。

また、食へのこだわりが強い人は、他人に同じことを強要してしまう場合も多くあります。

自分が良いと疑わないものは、他の人にとっても良いものだという固定概念があるからです。

しかし、服装や髪型の嗜好が人によって異なるように、食へのこだわりもまた人によって異なります。

それを他人から強要されると不快に感じてしまいます。

自分が良いものだと信じて疑わないものであっても、他の人も同じように良いものだとは思っていないかもしれません。

他の人に強要する行為はハラスメント行為になることを念頭に置いて、配慮することが重要です。

そして、上記にも述べましたが、服装や髪型の嗜好が人によって違うように、食へのこだわりや考え方も人によって異なります。

育ってきた環境にもよるでしょうし、社会人になって職場の人と接する中で考えが変わることも大いにありえます。

そのため、自分の考えを他人に押し付けるのではなく、他人の考えを聞き入れて受け止めること、理解しよういう姿勢で接しましょう。

それが、ハラスメントの加害者になることを防ぐ第一歩といえます。

下記のように、食事の場に出向いた際に相手に不快を与えると考えられる行為をしないように意識して行動することが重要です。

  • 食事の場に行くときは、香水をつけすぎない、柔軟剤も香りの強いものを使用しない
  • 上司や先輩など、目上の人からの気遣いは丁寧に対応する
  • 店側に対して、客側としてのマナーを守る

 

次は、グルメハラスメントをなくすための解決方法についてご紹介します。

グルメハラスメントの解決方法

次に、グルメハラスメントの解決方法について、ご紹介します。

グルメハラスメントをしてしまう人の大半は、他人の迷惑になっていることを自覚していない場合が多いです。

そのため、良かれと思って行っている行為が、他人に不快感を与えている場合もあると思います。

そのときは、その人のためにも、他人の迷惑になっていることをはっきりと伝えてあげることが重要です。

それとなく、やんわりと伝えることもできるかもしれません。

ですが、それを繰り返しても全く真意が伝わらなかったり、行動が改善されなかったりする可能性があります。

どこを改善した方が良いのかを、具体的に伝えてあげることが、グルハラの改善には効果的です。

自分で、本人にはっきりと伝えることができない場合には、第三者の人から伝えてもらうという手段もあります。

困っていることや悩んでいることを、一人で抱え込むのは避けましょう。

第三者の人に相談して、協力してくれる人を作ることも、ハラスメントをなくすためには効果的な方法といえます。

また、第三者の人に相談を仰ぐときは、ハラスメントを行っている行為者よりも立場が上の人や、身内などに相談すると良いでしょう。

食事の時間って、人とのつながりを円滑にするためのコミュニケーションの一環にもなる時間でもありますから、貴重な時間といえます。

そんな時間を楽しんでもらおうと思って、相手にとって良いと思って行った言動や行動が、相手に不快感を与えてしまうと考えると、とても悲しいですよね。

グルメハラスメントをなくすためには、自分が良いと思っている食へのこだわりが、他の人にとっても良いものであるとは限らないことを自覚することが重要です。

また、食事をする際のちょっとしたマナー面などが原因で不快感を与えてしまうことも少なくないので、常識の範囲内のマナーは守れるように心がけることで、トラブルを回避できます。

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