スポーツハラスメント(スポハラ)とは、スポーツ指導の場におけるパワーハラスメントのことをいいます。
また、スポーツはみんなが応援して当たり前といった言動や、スポーツが苦手なのにも関わらず強要する嫌がらせもスポーツハラスメントに該当します。
スポーツハラスメントは運動部やスポーツクラブでも起こっています。
高校の部活指導にあたっていた教師が、生徒に重傷を負わせた話がニュースになりました。
このように、スポーツ界では暴力やハラスメントが問題となっている側面があります。
また、世の中には、スポーツにあまり関心のない人もいます。
むしろ、運動やスポーツが苦手だったり、嫌いな人もいるでしょう。
そうした人たちに、スポーツを強要したり、スポーツを好きでないことを否定するような、人格否定にもつながる行為はスポーツハラスメントに該当するでしょう。
スポハラはやめてください!!嫌いな人だっているんですよ!!!(※スポハラ→スポーツハラスメント。なんか有名な大会とかで騒いだり関心を持たないと非国民のような扱いを受けること。個人の趣味で楽しむ範囲には問題なく、熱狂を押し付けることにより発症する)
— やのく@参列済み (@kaon_a89_2nd) December 21, 2020
このような、スポーツハラスメントとはどのようなものなのか、事例や対処方法、解決方法について詳しくみていきたいと思います。
スポーツハラスメントとは
スポーツハラスメントとは、スポーツ指導の場におけるパワーハラスメントのことをいいます。
また、スポーツはみんなが応援して当たり前といった言動や、スポーツが苦手なのにも関わらず強要する嫌がらせのことです。
スポーツ界って自己チューなことが多い。「試合を観てよ!観たら面白いから!」って全くお客さんのこと考えてないし、もっとやるべきことはたくさんある。まじ一方通行。
スポーツ界の当たり前って本当に当たり前なのかな?もはや「スポーツハラスメント」と呼べることが多いんじゃない?#スポハラ
— 若月 翼 (@wakatsubasa) November 12, 2018
観戦だけでなく
・アスリートは競技にのみ集中すべき
・愛のムチある厳しい指導は大事
・スポーツでお金儲けはすべきじゃない
・スポーツボランティア、やるでしょ?
・みんな応援して当たり前
・部活顧問は休日返上スポーツ界に蔓延る当たり前やべき論はスポーツハラスメントになり得る#スポハラ
— 若月 翼 (@wakatsubasa) November 13, 2018
スポーツには、向き不向きがあり、スポーツが好きな人もいれば苦手な人もいます。
ですが、それらを無視し、スポーツはみんなが好きで当然、といった態度はスポーツハラスメントになります。
また、何か話をするたびにスポーツに関連付けたり、スポーツをしていないことを否定する人もいます。
運動が好きな人が、自由かつ適度に体を動かしたいと思っているのに、大勢で勝ち負けを競い合うような運動に強制的に参加させられることもあります。
スポーツ界では当たり前とされていることも、スポーツの外の世界ではハラスメントになる可能性があります。
では、そんなスポーツハラスメントの事例をみていきたいと思います。
スポーツハラスメントの事例
スポーツハラスメントの実際の事例についてみていきたいと思います。
パワハラ、アルハラなんかより、スポハラの方がやめてほしいわ…
スポーツハラスメント(交流を深める、レクリエーションと称し行事の一環としてバスケやソフトボールなんかのチームプレーのスポーツに全員参加が義務付けられること)— オザワヨシ (@__ZAW__) October 17, 2014
キメハラが話題だけど、オリンピックやワールドカップの時期に興味がない人へ「非国民、信じられない!」と言い出すスポーツハラスメントも止めてくれ。みんな自分が好きなものが好きでいいじゃないか。
— ぷよ (@puyopuyo1110) November 3, 2020
- スポーツをしていないから暗い、というような人格否定
- 指導のためという理由で、不必要に身体に触る。
- 指導のためという理由で、失敗したときに罵声を浴びせる。
- スポーツへの参加や応援を強要する。
- スポーツに興味がない人に対しての人格否定。
スポーツが嫌いな人の中には、運動が苦手という理由だけではなく、スポーツハラスメントが原因になっている人もいるかもしれません。
また、指導のためという理由で不必要に身体に触るのは、スポーツハラスメント以前にセクハラに該当します。
では、そんなスポーツハラスメントにあったときはどうすればいいのか、対処方法や解決方法についてみていきたいと思います。
スポーツハラスメントの対処方法・解決方法
スポーツハラスメントにあったときの対処方法や解決方法をみていきたいと思います。
先輩や同僚から、何度もスポーツハラスメントを受けている人の場合は、一度上司に報告してみるといいでしょう。
スポーツハラスメントをしている側は、ハラスメントをしている自覚がないケースがあります。
なので、上司から注意を受けることによって、収まる場合もあるでしょう。
指導を受けている人がスポーツハラスメントにあった場合は、親や相談窓口などの、第三者に相談するといいでしょう。
スポーツ庁では、全ての人々が健全なスポーツ活動に取組むことができる環境づくりや、スポーツを通じた健全な心身の成長に資する取組を推進しています。
また、スポーツに携わる各競技団体等と連携し、アスリートや指導者に対する教育・研修の強化、暴力やハラスメントに悩む人々に対する相談窓口等の整備を行っています。
体罰やパワハラは、してはいけないという社会通念は浸透しつつありますが、完全にはなくならないのが現状です。
ひと昔前までは、スポーツハラスメントを受けていても、泣き寝入りしていた人が多かったかもしれません。
ですが、勇気を出してスポーツハラスメントを受けたことを訴えていくことが、指導者の意識改革につながっていきます。