ロケーションハラスメント(ロケハラ)とは、携帯電話やスマートホンなどの位置情報サービスを悪用し、特定の利用者の居場所を監視したり、プライバシーを侵害したりする行為のことです。
携帯電話やスマートフォンにはGPSが内蔵されており、持ち主の移動状況や、居場所を常に特定することができます。
これだけを聞くと、常に監視されているように感じ、マイナスなイメージを持ちます。
ですが、位置情報サービスは、小さな子供や高齢者の居場所を知ることができたりと、安全に役立つとても便利な機能です。
また、知らない場所へ行く際には、今いる場所から目的地までのナビゲーションとしても利用することができます。
しかし、位置情報サービスを悪用したり、プライバシーを侵害する行為も問題になっています。
このロケーションハラスメントとはどのようなものなのか、事例や対処方法、解決方法について詳しくみていきたいと思います。
ロケーションハラスメントとは?
ロケーションハラスメント(ロケハラ)とは、携帯電話やスマートホンなどの位置情報サービスを悪用し、特定の利用者の居場所を監視したり、プライバシーを侵害したりする行為のこと。
スマートフォンが普及したことにより、帯電話やスマートフォン利用者の位置情報の活用が進んでいます。
子供や高齢者の見守りのために、位置情報を活用したり、位置情報を活用したゲームアプリもあります。
また、会社では営業担当従業員の状況を把握するために、従業員に携帯談話を貸与している場合があります。
それによって、現在の居場所を位置情報で確認することができます。
位置情報サービスはとても便利ですが、その一方で、プライバシーの侵害にならないかが、問題となります。
実際に、位置情報サービスによるトラブルが起きています。
つぎに、ロケーションハラスメントの事例を見ていきたいと思います。
ロケーションハラスメントの事例
ロケーションハラスメントにはどのような事例があるのでしょうか。
- 業務時間外にも関わらず、位置情報を知られた。
- 彼氏や彼女、家族の位置情報を許可なく常に把握する。
- 悪意あるアプリによって、遠隔で位置情報を監視される。
業務時間内であれば、従業員の位置情報を把握するのは、なんの問題もありません。
ですが、業務時間外にも関わらず、位置情報を確認するのは、プライバシーの侵害です。
実際に、位置情報サービスによってプライバシーを侵害されたと、裁判になったケースもあります。
ほかにも、彼氏の居場所を特定する専用のアプリが、2011年に公開され、プライバシー侵害問題として話題になりました。
スマートフォンの普及により、位置情報サービスが広く活用され、それに伴い、悪意あるアプリが流通しやすくなりました。
実際に、ユーザーが認識していないのにも関わらず、位置情報をサーバーに送信するアプリが流通したことがあります。
ロケーションハラスメントはどうすればいいのか、対処方法や解決方法についてみていきたいと思います。
ロケーションハラスメントの対処方法・解決方法
ロケーションハラスメントはどうすればいいのか、対処方法や解決方法について見ていきましょう。
会社によるロケーションハラスメントを防ぐために、経済産業省には個人情報保護についてのガイドラインがあります。
会社が従業員を監督するにあたり、留意すべき点が定められています。
- モニタリングの目的、すなわち取得する個人情報の利用目的をあらかじめ特定し、社内規程に定めるとともに、従業者に明示すること。
- モニタリングの実施に関する責任者とその権限を定めること。
- モニタリングを実施する場合には、あらかじめモニタリングの実施について定めた社内規程案を策定するものとし、事前に社内に徹底すること。
- モニタリングの実施状況については、適正に行われているか監査又は確認を行うこと。
スマホの普及に伴い、ユーザーが認識していないのにも関わらず、位置情報をサーバーに送信するというアプリが流通したケースもあります。
アプリをインストールする際には、アプリの機能をしっかりチェックすることが重要です。
しかし、アプリの機能のチェックをしていなかったり、見落とす場合もあるでしょう。
信頼できるアプリを使うことが、ロケーションハラスメントを防ぐ方法の一つです。