ストリートハラスメント(ストハラ)とは、痴漢やナンパなど、公共の場におけるあらゆる嫌がらせや迷惑行為のことです。
街中を歩いているときに、男性からナンパされたり、声をかけられた経験のある女性は多いと思います。
また、通勤や通学で電車に乗った時に、痴漢の被害に合う女性も多いでしょう。
こういった、公共の場で行われるハラスメントはストリートハラスメントに該当します。
身体を触られたり、卑猥な言葉を浴びせられるなど、体や心に傷を受ける深刻な被害です。
にもかかわらず、被害を受けた人を責める声も聞きます。
ストリートハラスメント(ストハラ)とはどのようなものなのか、事例や対処方法、解決方法について詳しくみていきたいと思います。
ストリートハラスメントとは?
ストリートハラスメント(ストハラ)とは、痴漢やナンパなど、公共の場における、あらゆる嫌がらせや、迷惑行為のことです。
昔から女性は、性被害などのハラスメントから身を守るため、着る服や歩く場所、振る舞いに注意してきました。
ストリートハラスメントは、日本だけではなく、世界中の多くの女性が経験しています。
ですが、ストリートハラスメントによる被害は軽く見られているのが現状です。
被害を報告した女性に対して、「気にしすぎ」や「自己防衛していないほうが悪い」と女性自身に非があったとして非難する声もあります。
日常的に起きてしまうが故に問題視されにくく、ストリートハラスメントの被害は一人で防ぐには限界があります。
そこで、ストリートハラスメントを根絶するために、世界ではさまざまな取り組みが行われています。
世界的化粧品会社であるロレアル パリが、ストリートハラスメントに対抗するための動画を公開しました。
ほかにも、オランダに住む当時20歳の女性が、自分にストリートハラスメントをしてきた男性と写真を撮り、SNSにアップするというプロジェクトを行いました。
これは、女性がどれだけストハラを受けているかを知ってもらうためです。
では、実際に、ストリートハラスメントにはどのような事例があるのか、みていきたいと思います。
ストリートハラスメントの事例
ストリートハラスメントの事例についてみていきたいと思います。
一人で歩いたら後ろでガキ三人が"セクシーセクシー!ユーアーセクシー"とずっと呼んでた。
それって、決して良くありません。ストリートハラスメントです。
不安になる。怖い。
辞めなさい。お母さん同じことされたら怒るでしょう?じゃあ他の女性にしないでくれ。#ストリートハラスメント— サラお姫様(31歳) 新米ママ 1歳 (@sarahohimesama) February 3, 2019
ストハラとかキャットコールは本当に逃げようがない。正面から男の人が来た時点で歩道が狭かったら別の道に迂回したり近くに女性がいたらそっちに寄ったり向こうが集団だったらコンビニに逃げるんだけど実害ないじゃん的な感じで自意識過剰じゃないのって思われるよ…本当に怖いんだって…。
— ユージ😈CC2女子部 (@yuziuzi_cc2) May 13, 2019
ストハラ問題だけどナンパする側はされたら嬉しいでしょスタンスなんですよね。私も以前しつこく付きまとわれた事がありまして塩対応突き通してたのにその男「キャッチか何かだって思ってる?大丈夫、これナンパだから!」ってドヤ顔で言ってきたからそもそも迷惑行為だって認識してないんですよね😐
— アーサーベル (@DroitEt) October 7, 2017
- 自分の体を触られる。
- 相手の身体を押し付けられる。
- つきまとわれる。
- 性的な言葉をぶつけられる。
- 突然罵声を浴びせられる。
- 性器など体の一部を見せつけられる。
- 見知らぬ人から突然連絡先を渡される
- 見知らぬ人から名前や連絡先を聞かれる
これ以外にも、AirDrop(スマートフォンの機能)を使って、卑猥な画像を送り付けるという手口がニュースで報道されました。
では、ストリートハラスメントにあったらどうしたらいいのか、対処方法や解決方法についてみていきたいと思います。
ストリートハラスメントの対処方法・解決方法
ストリートハラスメントに対する、対処方法や解決方法についてみていきたいと思います。
日本は、これまで男社会でした。
そのため、社会悪として可視化・認識されていなかった行為が多々あります。
ですが、ここ数年、ジェンダー平等が進み、セクハラや性的暴力の被害を告発する動きが始まっています。
日本にはまだありませんが、フランスでは、ストリートハラスメントの加害者には罰金が科せられます。
以前は90ユーロ(約12600円)でしたが、マクロン大統領は今年2月からそれを3倍以上の300ユーロ(約42000円)に引き上げました。
オランダも2018年からストリートハラスメントに対して190ユーロ(約24500円)の罰金が課せられます。
路上で女性の後を付け回す、通りをふさぐ、女性の体つきや外見について、大声でわいせつな言葉をかけるなどが罰金の対象となります。
このように、ストリートハラスメントを根絶するためには、社会の認識を変えていくことが重要です。
もし、ストリートハラスメントに遭遇してしまった場合は、第一に安全を確保しましょう。
人通りが少ない場合や、周囲が暗い場所の場合は、すぐにその場から離れて安全な場所に移動しましょう。
そして、安全を確保したうえで、警察に通報しましょう。
加害者がハラスメント行為に気づいていない場合は、毅然とした対応をとるのも一つの手です。
ですが、その場合は、逆恨みなどのトラブルに巻き込まれないために注意も必要です。
被害を受けた人は、「自分が悪い」と思ったり、我慢してしまうケースが多いです。
被害を受けた人を批判するセカンドレイプもあります。
ですが、どんな状況であったとしても、ハラスメントをしてもいい理由にはなりません。