ゼクシャルハラスメントとは、女性が男性に対して結婚を匂わすような発言や行動をしたりして、圧力をかける嫌がらせ行為のことを指します。
最近では、晩婚化が進んでいたり、独り身でいる女性が増加しています。
以前に比べると結婚への執着が薄くなったような気はしますが、それでも、結婚願望が強い女性は多いですよね。
結婚願望が強い女性からの圧力に苦しめられて、やむを得ずに別れを選択するというカップルも少なくないようです。
こちらの記事では、ゼクシャルハラスメントとはどのようなものなのか、事例や対処方法、解決方法について解説します。
ゼクシャルハラスメントとは?
ゼクシャルハラスメントとは、女性が男性に対して結婚を匂わすような発言や行動をしたりして、圧力をかける嫌がらせ行為のことを指します。
男性に対して、「結婚はいつにする?」「親がさ、そろそろ結婚しろってうるさくて…」などの結婚を急かすような発言がこれに該当します。
ブライダルフェアや結婚式場などに連れて行ったりなどの行動は、男性にとって圧力をかけられているのと同義です。
嫌がらせ行為と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、結婚願望がそこまで強くない男性もいます。
そのような人が、結婚を急かされる言動や行動をされてしまうと、息苦しく感じてしまいますよね。
ゼクシャルハラスメントという語源の由来は、結婚情報誌である「ゼクシィ」からきているのではといわれています。
わざと、男性の目のつくところにゼクシィを置いておくなど、結婚したいアピールが話題になりました。
では、そんなゼクシャルハラスメントの事例についてみていきたいと思います。
ゼクシャルハラスメントの事例
ここでは、ゼクシャルハラスメントの事例についてご紹介します。
- 男性の目のつくところに「ゼクシィ」などの結婚情報誌を置く
- 「最近、結婚情報誌の定期購読始めたんだ~」と伝える
- 男性の両親に会いたいとせがむ、または、女性の両親に会わせようとする
- 結婚式にかかる費用や、結婚式場の情報などをやたらと伝えてくる
- 出かける際に、エンゲージリングを見に付き合わされるようになった
- 「結婚する気あるの?」「何歳で結婚したいの?」「いつ結婚するの?」と聞いてくる
- 「親が急かしてて…」「もうそろそろ年齢的に…」と結婚を促してくる
- 同棲したいと急かしてくる、部屋の間取り図を見せてくる
- 理想的なプロポーズについて語られることが多くなった
- 結婚後の生活や子どものことについて、よく話すようになった
上記のように、結婚を匂わせるような行動をすることは、結婚願望が強い女性には多く見られるものではないでしょうか。
こちらではゼクハラの事例としてご紹介しました。
ですが、これらの行為を「圧力をかけられている」「苦しい」と感じるかどうかは、受け手の男性次第でもあります。
しかし、どの事例においても、執拗にやりすぎるのは、禁物です。
「結婚したい」と思っていた男性の気持ちまで冷めてしまうかもしれないので、注意が必要です。
では、ゼクハラをしてしまう女性の心理とは、いったいどのようなものでしょうか。
女性は、本来であれば子孫を残すために結婚して、子どもを産みます。
生殖本能が働いているために、結婚を急かしてしまう面ももちろんあります。
しかし、お金持ちと結婚して専業主婦になり、悠々自適な生活を夢見ていたり、結婚に強い憧れを抱いている女性がいることも事実です。
ゼクハラの事例と一緒に、ゼクハラをしてしまう女性の心理についてもご紹介します。
ゼクハラをしてしまう女性の心理
- 「結婚したい」と直接伝えることができない(=逆プロポーズができない)
- 若い年齢で結婚したいという願望が強い
- 自分の年齢に焦りを感じている
- 親が結婚を急かしてくる
- 長年付き合っている彼氏がいる
- 周囲の人たちが続々と結婚していて、羨ましい
上記のように、結婚願望が強いあまりに早く結婚したいと思っている場合があります。
他にも、自分の年齢や家族や友達などの周囲の影響によって早く結婚したい、と思っている場合もあるでしょう。
どちらにしても言えることは、「急いで結婚しないといけない!」という焦りが引き金となり、ゼクハラをしています。
では、ゼクハラはどうすればいいのか、その対処方法や解決方法についてみていきたいと思います。
ゼクシャルハラスメントの対処方法
まずは、ゼクシャルハラスメントの加害者にならない(女性ができる)対処方法について、ご紹介します。
ゼクシャルハラスメントを引き起こす原因となってしまうのは、”焦り” です。
そのため、お互いの結婚観については、できれば交際を始める前にしっかりと確認しておくことが重要です。
そこの意思共有ができているのであれば、たとえ結婚というワードを出したとしても、ハラスメントだと受け取られる可能性は低いでしょう。
そして、男性側も結婚願望があるのであれば、真摯に対応してもらえるでしょう。
お互いの結婚観が合わないと思う場合には、ゼクハラの加害者となってしまう前に、きっぱりと区切りをつけて別れましょう。
そのほうが、よりよい相手と結婚できる可能性が高くなります。
ゼクハラをされた、男性から別れを切り出された、という場合の原因として多く見られるのが、男女間での、結婚観の違いによるすれ違いです。
女性からすれば、「早く結婚したい、けどプロポーズは男性からしてほしい!」という考えのもとに行動します。
そのため、結婚したいという意思を遠回しに伝えようとします。
しかし、結婚願望がない、もしくは、そこまで真剣に考えていなかった男性にとって、こういった女性の行動はただのプレッシャーに過ぎません。
結婚に義務感を感じてしまうため、結婚したいという気持ちがどんどんなくなってしまいます。
現在、交際中の彼氏がいる人も多いでしょう。
その場合、今後付き合っていく中で何歳までに結婚し、子どもを産みたいなどの結婚観について、はっきりと伝える場を設けることが重要です。
その時に注意したいことは、一方的に自分の考えを押し付けないということです。
男性側の意思もしっかりと確認して、お互いの意思を尊重した上で話し合いを行うようにしましょう。
また、しっかりと話し合いの場を設けて意思を伝えたとしても、結婚する意思はあると言うだけで行動が伴っていない場合もあるでしょう。
そして、そもそも話し合いにも応じてもらえないなど、誠意のない対応が見られる場合には、早急に次にいくことをおすすめします。
ゼクハラをせずに男性に結婚を意識させるためにできる方法として、以下の3つが挙げられます。
心の拠り所になること
一つ目は、結婚したいと判断する基準として、「この人とずっと一緒にいたいなぁ」と思ってもらえるかどうかが重要になります。
彼氏にとって、自分がいることで「嬉しいなぁ」とか「幸せだなぁ」と思ってもらえた方が何倍もいいですよね。
大切なのは、結婚を急かすことではなく、彼氏にとって心の拠り所となることです。
つまり、彼氏にとっての「居場所」をつくることが、相手に結婚したいと思わせるポイントとなります。
自分の結婚観を押し付けるのではなく、彼にとって帰りたいと思える場所をつくることが、結婚への第一歩になります。
相手にとっての居場所をつくる
二つ目は、結婚を急かしてしまう人の特徴として、私生活が充実していないために、恋愛や結婚だけに意識が集中している場合が挙げられます。
そのため、結婚のことを考え出すと、それしか考えられなくなり、周囲にも彼氏にも結婚の話しかしなくなってきます。
その状態だと、仕事や自分の時間も大切にしている彼氏にとって、結婚の話ばかりの状況は息苦しく感じるようになってしまいます。
それよりも、私生活がお互いに充実していて、自分の目標に向かって努力している姿を見せるほうが魅力的に映ります。
そして、そんな中でも彼氏の意思を尊重しつつ、帰りたいと思える「居場所」を作ってくれる彼女になりましょう。
そのほうが、ずっと一緒にいたいと思ってもらえる可能性が高くなります。
料理、洗濯などの家事ができることをアピール
三つ目に、結婚生活を考える上で、男性が意外と見ているポイントといえば、家事ができるかどうかです。
最近では共働き世帯も増加しています。
だからこそ、双方が家事ができる状態の方が、将来的に見ても安心できますよね。
また、家庭に入る場合においても、家事ができるかどうかは重要視されます。
そのため、結婚についての話を切り出す前に、料理や掃除、洗濯などの家事ができることをアピールしてみましょう。
相手にとって居心地の良い「居場所」を作れるということを知ってもらうことで、結婚後の生活を想像してもらえる可能性が高まります。
一生を共にする上で、将来について幸せな未来が想像できるような行動を心がけることが、結婚を前向きに考えてもらえるポイントだといえます。
ゼクシャルハラスメントの解決方法について
次に、主に男性側ができるゼクハラを防止するための解決方法についてご紹介します。
結婚したいという意思を伝える
もし、交際している女性との結婚を見据えているのであれば、結婚したいと思っている意思をその人に伝えることが重要です。
相手がゼクハラをしてしまうのには、理由があります。
自分しか彼との将来を真剣に考えていないんじゃないかという不安や、早く結婚をしないといけないなどの焦りです。
そのため、結婚する意思が少しでもあるのであれば、なんらかのアクションを起こしましょう。
具体的には、彼女との将来を自分も真剣に考えていること、結婚する意思があることをしっかりと言葉で伝えてあげることです。
そうすることが、ゼクハラを防ぐことに繋がります。
仕事を理由に一旦保留にさせる
結婚をかわす方法としては、仕事を理由にしてしまうのも一つの方法です。
ただし、説明の仕方にも多少配慮は必要になります。
ただ単に、「仕事が忙しいから」「今は仕事に集中したい」と伝えるだけでは言葉が足りません。
「じゃあ、この人は私との将来を考えてくれていないのか?」「結婚したくないのか?」と焦ってしまうからです。
かえってゼクハラを助長してしまう可能性があります。
そのため、伝える時には、理由も一緒に話すことが重要です。
たとえば、「結婚は考えているし、将来のお金をちゃんと貯めるために今は仕事に集中したいんだ」「まだ未熟だし、稼ぎも少ないから」などです。
結婚後のお金のことも併せて伝えるようにすると、「あぁ、この人はここまで考えてくれてるんだな」と思ってもらえるので、やんわりと断ることができます。
年齢や周囲の状況によって、結婚願望が強くなりやすいのは女性の特徴だと思います。
特に、20代後半から結婚ラッシュが始まりますよね。
それを受けて、結婚に憧れを抱いたり、焦りを感じてしまう人も多いです。
ゼクハラをしてしまう根本の原因は、不安にさせる相手によるものも、大いにあります。
大事なのは相手を尊重すること、そして、相手の言うことを否定せずに受け止めることです。
結婚したいのか、はたまた、そこまで結婚を重視していないのか、結婚観の擦り合わせは大切です。
交際前にも、そして、交際後にも、こまめにコミュニケーションをとって共有するようにしましょう。
そうすることで、悩みも減り、ゼクハラも減るのかもしれませんね。